NetBSD-current の追いかけ方
- 2017.12.10
- 2019.01.12
- NetBSD
準備
CVS により NetBSD-current のソースを取得します。
環境変数の設定
# export CVSROOT=:pserver:anoncvs@anoncvs.netbsd.org:/cvsroot
ソースの取得
CVS にログインして、ソースをチェックアウトして取得します。CVS のパスワードは「anoncvs」です。
# cvs login # cd /usr # cvs checkout -P src
これにより、/usr/src に NetBSD-current のソース全体がコピーされます。
ソースの更新
一度 CVS でソースを取得した後は、以下のようにすればソースが更新されます。
# cvs login # cd /usr/src # cvs update -dP
build
まず初めに、toolchain (コンパイラやリンカなどコンパイルするためのツール類) と kernel を build して、その後 userland を build してからインストールします。
kernel の build
userland を build する前に toolchain と kernel を build します。
# cd /usr/src # ./build.sh tools kernel=GENERIC
toolchain と kernel の build が成功したら、新しい kernel で再起動します。現在のkernelを”netbsd.old”として保存し、新しくできた kernel を root ディレクトリにコピーします。(i386 portの場合)
# mv /netbsd /netbsd.old # mv sys/arch/i386/compile/GENERIC/netbsd /netbsd # reboot
userland の build
新しい kernel で reboot したら、userland を build します。
# cd /usr/src # ./build.sh -U distribution
インストール
build が成功したら新しい userland をインストールします。
# ./build.sh -U install=/
reboot すれば新しい userland で起動します。
etcupdate
設定ファイルや起動ファイルを更新します。NetBSD 1.6以降であれば、etcupdate というスクリプトを使うことにより比較やマージを簡単に行うことができます。(etcupdate が見つからない場合は、pkgsrc からもインストールできます。)
# etcupdate -s /usr/src
build が失敗した場合は、daily snapshot build の状況を確認してみましょう。