NetBSD におけるファイルシステムの設定

NetBSD におけるファイルシステムの設定

起動時に mount するファイルシステムの設定は、/etc/fstab に記載します。

FFS の設定

NetBSD の標準のファイルシステムは、FFS (Fast File System) です。
soft updates 機能やジャーナリング機能を有効することにより、FFS をより速く便利に使うことができます。

FFS soft updates の設定

FFS で soft updates を有効にするには、/etc/fstab で有効にしたいファイルシステムに softdep オプションを追加します。

例えば

/dev/wd0a  /usr  ffs  rw,softdep  1 1

とすることにより、/usr は soft updates が有効になります。

ジャーナリング機能 (WAPBL) の設定

NetBSD 5.0 から FFS にジャーナリング機能 (WAPBL: Write Ahead Physical Block Logging) が追加されました。(Metadata journaling support added to FFS)

これまでジャーナリングファイルシステムとして LFS がありましたが、WAPBL は LFS に比べ、長時間での動作実績もあり、安定したファイルシステムとなっています。不意のクラッシュや電源オフでリブートした場合でも、ファイルシステムチェックなしでブートすることができます。

FFS でジャーナリング機能を有効にするには、/etc/fstab に log オプションをつけることにより有効になります。

/dev/wd0a  /usr  ffs  rw,log  1 1

NFS の設定

NFS (Network File System) は Unix系OS で使用されるファイル共有の仕組みです。
リモートの NFS サーバのファイルシステムを、NFS クライアントが mount して利用します。

NFS サーバの設定

/etc/rc.confの編集
NFS サーバでは、rpcbind、mountd、nfsd を使用します。それぞれのサービスを起動させるため、/etc/rc.conf に以下を記載します。

rpcbind=YES
mountd=YES
nfs_server=YES

/etc/exports の編集
NFS サーバで提供するディレクトリと属性、接続する NFS クライアントの条件をファイル /etc/exports に指定します。NFS で提供するディレクトリを “/export/client/hoge”、接続する NFS クライアントの IP アドレスを “192.168.0.2” とした場合の例は次のようになります。

/export/client/hoge -maproot=nobody:nobody 192.168.0.2

NFS サーバの起動
rpcbind, mountd, nfsd を起動します。

# /etc/rc.d/rpcbind start
Starting rpcbind.
# /etc/rc.d/mountd start
Starting mountd.
# /etc/rc.d/nfsd start
Starting nfsd.

NFS クライアントの設定

/etc/fstab の設定
mount する NFS サーバのディレクトリを /etc/fstab に記載します。

nfsserver:/export/client/hoge	/hoge nfs   rw 0 0

/etc/rc.conf の設定
/etc/rc.conf に NFS クライアントとして動作させるため、以下のように記載します。

nfs_client=YES

NFS クライアントからの接続・切断
NFS クライアントからは、mount, umount コマンドにて接続・切断が可能です。