知っておきたい man コマンドのより便利な使い方

知っておきたい man コマンドのより便利な使い方

man はオンラインマニュアルページ (man ページ) を表示するコマンドです。
基本的な使い方は、man の後に調べたいもの (コマンド名や関数、ファイル名など) を入力します。

キーワード検索

man は -k オプションを付けることにより、キーワードに一致した man ページのリストを表示することもできます。

例えば cron をキーワードとする man ページを探す場合は

$ man -k cron
cron (8) - daemon to execute scheduled commands (Vixie Cron)
crontab (1) - maintain crontab files for individual users (V3)
crontab (5) - tables for driving cron
wtf (6) - translates acronyms for you

というように表示されます。
cron(8) の「8」という数字はその man ページのセクション番号を表します。

セクション

man ページは内容により以下のようなセクションに分かれています。

  1. 一般的なコマンド
  2. システムコールやエラーコード
  3. Cライブラリ関数
  4. 特別なファイルやハードウェアサポート
  5. ファイルフォーマット
  6. ゲームやデモ
  7. その他の情報
  8. システムメンテンス用コマンド
  9. カーネル内部

特定のセクションの man ページを表示したい場合は、セクション番号を man コマンドの引数に付けます。
例えば、セクション5にある crontab の man ページを表示するには

$ man 5 crontab

と man の後の最初の引数にセクション番号を指定します。

-a オプションを付けることにより、複数のセクションに分かれている man ページを一度に全て表示することができます。

$ man -a crontab

whatis

コマンドがどのセクションに含まれているかは、whatis コマンドにより表示することができます。

$ whatis crontab
crontab (1) - maintain crontab files for individual users (V3)
crontab (5) - tables for driving cron