NetBSD のインストール/アップグレード後の設定

NetBSD のインストール/アップグレード後の設定

NetBSD をインストールやアップグレードした後に必要な設定です。

/etc/rc.conf の編集

インストールやアップグレードした後、最初の起動はシングルユーザモードで起動します。マルチユーザモードで起動させるには、 /etc/rc.conf 内を次のように編集する必要があります。

rc_configured=YES

インストールやアップグレード直後は、root パーティション(/)は read-only でマウントされているので、/etc/rc.conf を編集するために read-write で再マウントする必要があります。

# /sbin/mount -u -w /

usr パーティションを分けている場合は、ファイルを編集するためviなどのエディタを起動するため、/usr パーティションをマウントします。

# mount /usr
# export TERM=vt220

TRC オフセットの設定

インストールやアップグレード直後のデフォルトの kernel では、 BIOS の時間をそのまま世界標準時として設定します。 PC の場合、BIOS 時間は日本時間で設定しているので、タイムゾーンを日本に設定して修正するようにします。

タイムゾーンを日本時間 (JST) にするには、/etc/localtime を /usr/share/zoneinfo/Japan にシンボリックリンクをはります。

# rm /etc/localtime
# ln -fs /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime

NetBSD 2.0以降、rc.d の rtclocaltime を起動することによりタイムゾーンを変更できます。
/etc/rc.conf に

rtclocaltime=YES

の記述を追加することにより、起動時に日本時間に修正させるようになります。
rtclocaltime を使わずに直接 kernel の設定を修正するには以下のようにします。

# gdb --write /netbsd
(gdb) set rtc_offset=-540
(gdb) quit

kernel を再構築する場合は、 config オプションで次のように設定しておきます。

options	RTC_OFFSET=-540

/etc/sysctl.conf に次のように設定しても有効となります。

kern.rtc_offset = -540

キーボード配列の変更

NetBSD の console のデフォルトのキーボード配列は US になっています。JIS 配列にするには

# wsconsctl -w encoding=jp

とします。常時有効にするには、/etc/wscons.conf に

encoding jp

と記述しておきます。

/etc/rc.conf に

wscons=YES

とすることで、起動毎に有効になります。
また左 Ctrl キーと Caps Lock を入れ替える場合は

# wsconsctl -w encoding=jp.swapctrlcaps

とします。

その他の設定

man の afterboot (8) で起動後に設定すべき項目についての説明があります。

AFTERBOOT(8)                System Manager's Manual               AFTERBOOT(8)

NAME
     afterboot -- things to check after the first complete boot

DESCRIPTION
   Starting Out
     This document attempts to list items for the system administrator to
     check and set up after the installation and first complete boot of the
     system.  The idea is to create a list of items that can be checked off so
     that you have a warm fuzzy feeling that something obvious has not been
     missed.  A basic knowledge of UNIX is assumed.